従藍而青ー福岡ソフトバンクホークス二連覇!万歳!
2015/10/30
こんにちは。日本橋人形町の弁護士・濵門俊也(はまかど・としや)です。
昨日(10月29日),明治神宮野球場で行われた日本選手権シリーズ第5戦は,福岡ソフトバンクホークスが5対0で東京ヤクルトスワローズをくだし,2年連続の日本一を決めました。本当におめでとうございます。王貞治さんが福岡の地に移って以来,一ファンとして応援してきた当職も感無量であります(ちなみに,当職は熊本出身でもあり,九州の球団が日本一となるのは本当に嬉しいです。)。
今シーズンのソフトバンクの強さは圧倒的でした。ペナントレースはぶっちぎりの優勝でしたし,交流戦,さらにポストシーズンも制し,完全制覇となりました。今まさに「黄金時代」が到来しているといっても過言ではないでしょう。
連続日本一は,1990年から92年を制した西武ライオンズ以来だそうで,違う監督による連覇は今回が初めてとなるそうです。昨年,日本一を花道に勇退した秋山監督(熊本出身ですね。現役時代はトリプル3も達成された当時「メジャーに最も近い男」といわれました。)と,バトンを受けた工藤監督といえば,80年代から90年代初頭の西武黄金期の中心選手です。この時代の西武は本当に強かったです。当職もプロ野球の真髄を教えていただいたチームでした。
西武黄金期のチームと現在のソフトバンクに共通するのは,長期的な視野で必要な投資を惜しまないチーム作りであるといえます。この2球団に深く関わったのが故・根本陸夫さんです。選手獲得などで辣腕を振るわれ,「球界の寝業師」ともいわれた方で,日本における実質的GMの先駆け的存在でしょう。根元さんは,西武,ダイエー(ソフトバンクの前身)で監督を務められ,実質GMとして両チームの土台を作られました。根本さんは西武時代に秋山監督,工藤監督を新人で獲得され,ダイエーに移った後も再び両選手を獲得し,チーム作りの中心に据えました。工藤監督がドラフト6位で指名された際も,広岡達朗監督に対し工藤監督獲得を進言されたエピソードも痺れます。
ニーチェの箴言に「あらゆる師はただひとりの弟子だけを持つ。そしてその弟子は師に対して不忠実となる。何故ならば彼もまた師となるべく定められているからである」とあります。工藤監督の野球の師は広岡監督でした。その広岡監督を超える宿命を工藤監督も持っておられるのでしょう。まさに「従藍而青(じゅうらんにしょう。『藍よりしてしかも青し』と読みます。)」です。「従藍而青」は,中国の思想家・荀子の「青はこれを藍より取りて,しかも藍より青し」を踏まえた,中国天台宗の開祖・天台大師智顗の言葉です。
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