弁護士 濵門俊也
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テレビドラマ『民王』・大団円!!

テレビドラマ『民王』・大団円!!

2015/09/19

こんにちは。日本橋人形町の弁護士・濵門俊也(はまかど・としや)です。

 

 昨日(平成27年9月18日),テレビ朝日の金曜深夜ドラマ『民王(たみおう)』が最終回を迎えました。このドラマは,池井戸潤さんの小説『民王(たみおう)』を原作としており,当職も原作は読んでおりましたが,本ドラマは期待以上,ある意味原作を超えた愉快,痛快な内容となっており(内閣総理大臣・武藤泰山を演じた遠藤憲一さんはズルかったですね。「ワニ顔」,さすがでした。泰山の公設第一秘書の貝原を演じた高橋一生さんも慇懃無礼な感じを好演されました。),2015年7月期のドラマとしては,個人的に1位となりました(ちなみに,2位は『デスノート』,3位は『花咲舞がだまってない』です。我ながらなかなかミーハーですね。)。

 

 池井戸潤さんといえば「半沢直樹」シリーズに代表されるように,企業物の小説がよく知られていますが,『民王』は,内閣総理大臣(わが国の政治のリーダーであり,日本版『民王』です。)を主人公とした,肉体と精神が入れ替わるタイプの小説です。

 内容はネタばれするので触れませんが,『民王』を貫く哲学としては,「理想論」があるように思います。バカ息子・武藤翔(菅田将暉さんが好演しました。若手の俳優さんには実力のある方が多いです。)を採用したアグリトラディショナル社長(大場健二さんがゲスト出演されました。当職世代では『宇宙刑事ギャバン』です。ちなみに,面接官を務めた渡洋史さんは『宇宙刑事シャリバン』です。そうすると,アグリトラディショナル社はバード星の企業なのでしょうか。)は,「君みたいにさ,理想論ばかりを言っている若者はたちが悪い」,「だが,理想論すら語らない若者はもっと立ちが悪い」と言っていましたが,この社長の言葉こそ,池井戸潤さんからのメッセージかもしれません(社長が最後に「よろしく,勇気!」と語り,翔と握手した場面では,「ありがとう!ギャバン!」と言ってしまいました。当職の横で無表情だった妻の態度は言うまでもありません。)。

 ちなみに,最終回には,レインメイカーでお馴染みのオカダ・カズチカ選手も登場しました。いやぁ豪華です。

 

 「浅きを去って深きに就くは丈夫の心なり」という箴言があります。

 本日未明ついに平和安全法制が可決されました。わが国の「民王」はかつてないほどの強権をもちました。まさに「一強」です。「本懐」を遂げたともいえる「民王」が,何を思い,どこに向かっていくのか,不断の監視をつづけなければなりません。

 しかし,今回の平和安全法制の一部野党の対応は目に余るものがありました。とくに,かつて集団的自衛権の行使容認を検討していた政権も担当したことのある政党が,世論が動いたのをみるや議論を放棄し,安易な違憲論を展開したことを許すことはできません(失われた3年の反省をまったくしていないことの証左といえます。)。

 「浅き」に就いた勢力と「深き」に就いた勢力をしっかり見極める必要があります。

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